エンジニアの資格勉強で思うこと

エンジニアの資格勉強で思うこと

よし、今年の半期の目標は資格を取ろう!

ちょっとまった!勉強する前に何のために資格を取るか考えてみよう!

目次

なにを考えたか

資格を勉強するにあたり、本当に役に立つのか? と邪念が湧いてきました。

またエンジニア歴を少しだけ重ね、資格も少しずつ増えてきたためです。
今回はエンジニアに資格が必要か考えてみます。

結論

  • 昇給などに関わる際は取るべき
  • 労力がかかる覚悟をすること
  • 最低限のIT知識を所有している証がほしいならIPA、より特有の製品に詳しくなるならベンダー資格
  • ベンダー資格取得の際はタイミングを大事にする
  • 資格ではなく、自分の楽しいことをしたほうがいい

資格取得を心がける前に

まず資格全般に言えることなのですが、資格取得のための勉強はお金と時間がかかります。

そのため1番に考えることは、そのお金と時間をかけてまでも、自分の人生がより良いものになるのか?ということです。
資格合格は比較的立てやすい目標のため、注意が必要です!

自分の人生は 1 回しか無いこと・自分の労力を無駄にしないために、一度真剣に資格を取るべきかどうかについて考えていきましょう。

資格取得のメリットデメリット

日本でエンジニアとして働き、資格を取得するといったら下記のような試験を受けると思います。

  • IPA(情報処理試験)が開催している FE, AP, 高度資格(国家試験)
  • 各ベンダーが開催している試験(AWS, Microsoft, Oracle, Cisco など)

まずそれぞれのメリットデメリットを考えていきましょう。

IPA 主催の FE, AP, 高度資格を受けるメリット

IPA の資格を取った際に得れることは

  • Sier 企業の場合、昇格条件に関わってくる。
  • 報酬金や資格手当が出る企業もある。
  • マネジメント・ストラテジ知識を養うことができる。
  • エンジニアとしての自信が付く(大事)

などでしょうか。

1つ目としては実際に Sier などの企業では昇格条件になっていることですね。

Sier 企業に所属していて昇格条件になっているなら取ったほうが昇進でき、勉強したコストをペイできそうです!
Web 系のエンジニアでゴリゴリコードを書く方や、IT にちょっと興味がある人の場合は、無理して取らなくていいと思います。
資格勉強より、求められている技術の勉強をしたほうが市場価値は高まるかなと思いました。

2つ目にIPA の資格を取得した際、報酬金・資格手当が出る企業があるのはメリットですね!
資格を持っているだけでお金を得られるのであれば取って損はないでしょう。

3つ目にIPA を勉強することによって最低限の知識は身につけることができます。

特にマネジメントだったり IT のストラテジ知識などは自分からなかなか勉強しようと思えなかったため、良い機会になるなと思いました。

技術は好きな方は見かけますが、「IT 系の法律が好きです」という方は見たことがない。。。

IPA 主催の FE, AP, 高度資格を受けるデメリット

IPA 資格を勉強する際のデメリットは以下だと考えます

  • 実際の業務と試験内容の知識が離れていることがある。
  • 生半可に受かる試験ではない。
  • 資格取得者が多いため他者との差別化が難しい。
  • 割と試験勉強が面白くない。

1つ目に、FE, AP の試験範囲は IT 知識全般ということもあり、試験範囲がかなり広くなっています

試験範囲が広いということは、よく対象に上がるのが「こんなの勉強しても役に立つのかな?」という疑問です。
例えば、手計算で桁数を間違えると間違った解答を誘発するものもありますよね。。
もちろん実務に役に立つものも含まれていますが、実務に役に立つ可能性は極めて低いものも含まれています。

2つ目に、FE, AP の合格まで平均として 100-200 時間が目安と言われてます。
よく短時間で合格するという記事などが注目されますが、あのタイプの記事は例外だから目立つだけで参考にしてはいけません。
合格者の大半が勉強時間を確保しているという事実があります。
試験を受けると決めたら、上記の時間を確保すると覚悟したほうがいいでしょう。

時間を確保する覚悟を

3つ目に、IPA の試験の合格者、特に FE、AP の合格者は膨大にいます。
エンジニアブームしかり、毎回の試験で 10-20%の合格者がいる試験なので、合格者が溢れています。
もちろん何歳になっても前に進むということは素晴らしいことですが、他者との差別化の観点としては少し弱くなってくるかなと思いました。

もちろん何もないよりあった方がよいぞ!

4つ目が、資格試験の勉強って、正直実際あまり面白くない時もあります。
私はものづくりやそういった技術は好きですが、試験勉強は単調になりがちのため飽きてしまいます。
毎年試験の勉強でプライベートを追われるよりは、自分が楽しいと思えるようなことを毎日したほうがいいのでは無いでしょうか。

若いうちにたくさん遊ぼう!

ベンダー試験のメリット

  • 実機を動かしながら勉強がしやすい
  • 他者との差別化がしやすい
  • ものによっては簡単なものもある

1つ目のメリットが、実機を動かしなら容易に勉強できるということかなと思います。
実機を動かしながら勉強することで、実際に生きた知識を身につけられると思います。
AWS の試験のそこそこのレベルに合格すると、AWS 用語を聞いて疑問に思う箇所は減ります。

2つ目は、ベンダー試験は IPA に比べ、サービス分試験の数もあるので試験の種類が膨大にあるため他社との差別化が容易な点です。
ベンダー資格は数のも豊富であり、試験内容の更新も早いです。
そのために試験に合格した際、他者よりも自分の専門分野をアピールできる貴重な存在になります。
Cisco のセキュリティの資格なんかいいですよね。

流行が早い分、他社との差別化がしやすいぞい!

3つ目は、ベンダー試験の中でも簡単なものが多いことです。
例えばAWS CLFやSAAに関して言うと、大体問題集1冊をマスターすれば試験範囲を網羅可能です。
そのためIPAの資格を取るよりは、難易度は容易になってくるかなと思います。

ベンダー試験のデメリット

  • 試験費用が高価であること
  • IPA 試験よりも、技術の進化が早い傾向がある
  • 不必要な製品知識も身につく。(試験内容が、製品の営業になっている)
  • 実際に業務で使用しない場合はあまり受ける意味はないかも。

1つ目に、試験費用が高いです。
Oracle の試験なんて20万するのもあるため正直笑っちゃうぐらい高いです。
サラリーマンがさらっと出せる金額では無いんですよね。

2つ目に、ベンダー製品は技術の進化が早いという点です。
他者との差別化がしやすい反面、技術が廃れていく速度も圧倒的に早いです。

3つ目に不必要な知識が身につくというのは、 AWS に関して言うと、製品の数がかなり多いです。
実際に問題を通じて製品知識は身につきますが、あれ、これただの新サービスの売り込みかな?みたいな問題もあります。
モバイル認証については AWS Cognito という知識だけで問題は解けますが、そこ止まりの知識では生産性も何も無いですよね。

筆者の失敗談として、 2ヶ月ほど勉強しOracle の資格も持っているのですが、Oracle の知識を現在使う機会が無いために、ほとんど忘れてしまいました。
正直なところあのタイミングで受けるべきではなかったのかなと思います。
ベンダー系の資格はむやみに受けず、それぞれ個人にあったタイミングで受験すべきだと思います。

メリットデメリットまとめ

資格とるかどうか様々なメリットデメリットを上げました。

  • 昇給などに関わる際は取るべき
  • 労力がかかる覚悟をすること
  • 最低限のIT知識を所有している証がほしいならIPA、より特有の製品に詳しくなるならベンダー資格
  • ベンダー資格取得の際はタイミングを大事にする
  • 資格ではなく、自分の楽しいことをしたほうがいい

こんなところですかね。
大事なことは資格を取るかどうかの極論としては、エンジニアが何を求められているかによるのではないのでしょうか。

エンジニアとして求められていることは何か・・・
おそらく個人個人で意見が違うと思いますが、私は専門的技術分野を持ち、顧客・所属会社・チームメイトなど誰かのために貢献・問題解決をする仕事であると思っています。
資格マニアになり他者からの見られ方を大事にするのか、誰かのために働くのでは価値がまるで違うものだと思います。
エンジニアとしての本質を忘れないよう、資格を利用したいですね。

まとめ

資格合格は容易に建てられる目標のため、注意をしたほうがいいです。

何のために資格試験を受験するのか。
目的が無い場合は、自分が人生で楽しいと思うことをしたほうが良いのではないでしょうか。
人からの見られ方より、自分がどう感じるかです。

今日が人生であなたの一番若い日です。
日々の生活を楽しんでいきましょう!

自分に必要なものか何か、見つめ直そう!

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この記事を書いた人

数学科出身のSoftware Engineer
情報通信が好きなのでブログを活用して発信しています。

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